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安かろう悪かろう

「不動産で掘り出し物はありませんから」これは知り合いのある社長さんのお言葉。最近の大不況による大幅値引きは別として、一般的には安くてよい物件はなく、安いにはそれなりの理由があるという意味です。

このことはコンサルティング業界にもいえると思います。良いサービスを提供しようとすればそれなりの人材を社内に揃え、社内教育にも力を入れなければなりません。当然コストがかかります。ボランティアでもない限り、コンサル料も相応の値段になるでしょう。

わたしたちも本物を見分ける眼を養うとともに、「高くて悪いものはあるが、安くてよいものはない」特にビジネス上ではそのように考えておくのが無難なようです。

一生懸命

人間何か目標に向かって全力で精一杯、一生懸命努力している姿は美しい。本当に心底応援したくなります。

いくら努力しても結果が全てという考えもありますが、私はそうは思いません。努力したことに無駄は決してなく、そのプロセスで必ず何かを得て、それが次のステップにつながるのです。

ただ心身とも健康な状態で初めて精一杯の努力が出来るわけで、精神的に疲れている状態では絶対ムリは禁物です。40度の高熱でトラックを全力疾走することを考えれば自明の理です。

公益認定のわな

12月から新しい公益法人制度が始まりましたが、既に実際の申請を行った法人もあるようです。巷では公益法人認定時もさることながら、その後認定基準の維持の難しさが懸念されています。

私もあまり楽観視していません。いわゆる収支相償などの財務基準や欠格事由、取消事由は、相当厳しく運用される可能性があるのではないでしょうか?
なぜなら今回の改革は、従来からの民法法人にはかなりハードルが高く感じるのですが、一方新規に設立、参入する法人には、認定をとることにそれ程高い感じがしません。
裏を返せば、多くの新しい法人が公益認定を取り、新規参入してくる可能性がでてきます。

過去のNPOの例があるように、公益の運用基準をかなり厳しくしないと、公益法人制度自体の根幹が危ぶまれる恐れがあります。
この点からも基準等を満たさない法人は退散命令という事態が、意外と多く起きるかも知れません。

監視カメラ

千葉の保育園殺人事件で容疑者が逮捕。
学校の行き帰りや家の近所などで、幼い子どもたちが陰惨極まりない許し難い事件が度々発生しています。

給付金2兆円もよいのですが、子どもたちのさらには社会全体の安全を守るために路上に監視カメラを設置したらよいと思います。
現にイギリスでは多くの監視カメラが犯罪防止に役立っていると聞いていますし、東京のある区では、街に監視カメラを設置した効果で、犯罪が激減した事実もあります。

どうも日本は、先日の妊婦問題、保育施設、インフルエンザワクチンの摂取順位、扶養控除額にしても、将来日本を支える子どもに対して冷たいような気がしてなりません。

上場会社の粉飾決算

東証マザーズ上場の旧経営陣が粉飾決算容疑で証券取引法(現・金融商品取引法)違反(有価証券報告書の虚偽記載等)の逮捕の報道がありました。

たしかに粉飾する会社の立場は、「ここでこのような決算をすれば銀行の融資も続き、会社も存続できるし、いずれ業績も改善するだろうし、何より会社従業員や取引先も守れるので仕方なかった」などと言います。
感情的にはわからないわけでもありません。
しかし多くの会社は粉飾に一度手を染めると負の連鎖が繰り返され、すなわち一度歪んだ決算書は将来にわたって引き継がれ更なる粉飾を生み、さらに拡大するのが一般的です。

そして破綻するわけですが、そこでは当初の頃に比べ、より多くの従業員、取引先等の利害関係者が多大な被害を受けることになるでしょう。
その意味からも粉飾は認めるわけにはいかないのです。
やはり最後は、上場会社としてのプライドの問題ではないでしょうか

特例民法法人

本日12月1日より従来の民法34条の公益法人が、自動的に特例民法法人になりました。今後5年内に公益認定か一般法人への認可などを選択しない限り、特例民法法人は解散になります。

選択の意思決定段階で、公益の長所・短所などを勘案しつつ、公益認定の壁が高いのでどうすればよいか?どうすれば認定を取れるか?一般法人の公益目的支出計画はどう作ればよいか?など課題は盛りだくさんです。

実務的にそれぞれの長所・短所を考えるのは大切ですが、もっと重要なのはぞれぞれの法人の活動(生きて行く)ための源泉(本質)は何かをよく考え、10年後、20年後の姿を描くことではないでしょうか?公益や一般の道以外にも株式会社に転換したり、さらに今ある財産を使い切って解散の道もあるかもしれません。

GC

皆さんはGC(ジー・シー)という言葉をご存知じでしょうか?会計士業界では今年の流行語大賞のべスト5に入ると思いますが、ゴーイング・コンサーン(継続企業)の注記のことです。

GCでは、経営状態が悪化し企業の継続に疑義がもたれる場合に、有価証券報告書や四半期報告書に「継続企業の前提に関する重要な疑義を抱かせる事象又は状況」の注記を企業自ら行います。それと同時に監査法人は監査報告書にもその旨が記載されます。GCはその後経営破たんするケースもあり、破綻予備軍的扱いを受けることさえあります。

開示情報に、将来予測それも企業の継続を懸念するようなことを記載するのですから、企業もそれを監査する監査法人にも受難な時代と言えそうです。

内定取消

「53人内定取消」マンション分譲大手の一部上場の記事がでていました。経済状況の急速な悪化と言へども、この時期に何とも切ない気持ちになります。就職を心待ちにしていた学生さん、親御さんも含め心中お察し申し上げます。

会社の事情はわかりませんが、この時期にこのようなことをすればどれ程のインパクトがあるか当然わかっていたと思いますので、余程の決断だったのでしょう。
内定者の皆さんには全く落ち度がないわけですから卑屈になる必要もなく、無理して会社に採用してもらい、もしかしたら将来ひどい目に会ったかもと思った方が良いかもしれません。

まだまだ若い皆さん、「ピンチはチャンス」という気持ちで、新たなスタート是非頑張っていただきたいと思います。

逃げない経営者

本日また建築関係の1部上場会社が倒産しました。報道によれば上場企業の倒産は今年30社目で戦後最多とのことです。特に倒産が下期に集中していることを考えれば、この不景気が未曾有の事態であることがわかります。

ある会社の社長さんが「経営者として第1条件は、逃げない経営者であること」とおっしゃていたのを思い出しましたが、これからがまさに正念場となるでしょう。

資金繰りの心配、売上の減少etc・・・経営者の皆様は、会社のこと社員のこと取引先のことを考えると不眠症になる日もあるかも知れません。孤独な中での意思決定しなければいけない場合やさらに敵前逃亡したいのを必死にこらえることもあるでしょう。「逃げない」とうより「逃げることができない、だから頑張る」これも本音かも知れません。

みなさま初めまして

今日が実質的な初日です。つれづれな気ままなブログになりそうですが、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介です。私は千代田区(最寄駅、神保町または水道橋)で公認会計士・税理士事務所を開いています。
監査法人の出身なので元々「企業会計」が専門ですが、監査法人時代パブリックセクター部にも在籍していた関係で、最近は「公益法人とか公会計」などパブリック部門の仕事にも取り組んでおります。
たぶん余り堅い話は書けませんが、お時間があるときのぞきに来ていただければ幸いです。