最近複数の場所で、監査法人に入った新人の質の低下の話題がありました。簿記ができないというのです。決算整理などの仕訳すら怪しい人もいるらしく、ある研修担当者など「簿記の研修をやらなくては」全く冗談にもならないお話です。
その原因をお聞きしたところ、従来の簿記論や原価計算が現在の受験科目からなくなったことが影響しているのではないかということ。昔から会計士試験は簿記論と原価計算という2大計算科目があり、これができないと試験はまず通りませんでした。これら科目は与えられた時間で、問題文(情報)を性格に読みこなし適切に処理する能力を問うもので、会計士として必要不可欠な能力といわれていました。
監査論とか租税法とかも大切ですが、まず足腰の強い簿記の知識があってその上の応用科目であることがどこか忘れられているのでしょうか。経理の基本は簿記です。